Hiromi

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上原ひろみのコンサートに行ってきた。
場所はもはやなじみの、エスプラネードのコンサートホール。

実はこれまでちゃんと聴いたことがなかった。
私の大好きな矢野顕子がとても仲良くしている若手ジャズピアニストで、最近の矢野さんのアルバムでも一曲Featuringしている(これがまたすごくいい!)、という程度の認識だった。
私たちは毎年矢野さんの年末恒例「さとがえるコンサート」に行っていたのだが、今年からいけなくなったので、せめてそのかわりに~、という、わりと消極的な動機で行ったコンサートだったのだ。

やー、やられましたよ。この人はすごい。
すごいミュージシャンの演奏を聴くと、いつも感じることだけど、もうこの人の存在自体が音楽そのものなんだって、思えた。

このコンサート、のっけからアクシデントがあった。
ピアノのほかベース、ドラムがいるトリオだったのだが、ベースのアンプがちゃんとしてなかったかなんかで、最初ベースの音がでなかった。
で、スタッフとベーシストが何やらいじっている間、彼女はすかさず即興ぽくメロディーを奏ではじめた。
ほんの場つなぎ、という感じだったのだろうが、これだけで「おおっ!」と思った。
その後の本演奏は、本当に圧倒された。
自分のオリジナル曲のみで勝負しているのもすごい。
小さめに見える手なのに、自由自在、変幻自在、縦横無尽、臨機応変(ちと違う?)、超絶技巧、全力投球、えーとそれからそれから・・・

言葉ならべたってしょーがないのだ。とにかく。
胸が震えた。
久しぶりに。

ベース、ドラム奏者もすごく達者だった。
会場もものすごく盛り上がった。
シンガポールは一般に聴衆のマナーはあまりよろしくないが、反応は正直。
いいと思ったら惜しみなく拍手、声援を送る。

あー。惚れたよあたしゃ。CD買お。(買ってもらおっ♪)