両親来星⑥

さて、この日はカトン。
プラナカン文化の風情が残る数少ないエリアである。
プラナカンとは何かというと、簡単に言えば、ヨーロッパ・中国・マレーの文化が融合したもの、だそうである。
14世紀から17世紀にかけてわたってきた華人が、現地のマレー人女性と結婚し、作られた独自の文化。
商業を営み富裕層だった彼らが形成した文化は、とても華やか。建物といい、食器といい、衣装といい。
イースト地区にあって、シティからは少し離れている。バスを乗り換えていった。
シティと違って、高層建物が全然ない。見たところ、あまり観光客もいないようである。
まずプラナカン文化の名残の家並みを歩いた。
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パステルカラーでかわいらしい。
綺麗に残っているけれど、ほんの少しの一画なのね。
今でも誰か住んでいるらしい。
パシャパシャ写真を撮っていたら、道の向こう側にいる父が、若いもんたちに囲まれている。
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    捕まった父。↑
ははぁ、寄付につかまったな。と思って(シンガポールでは街でよく若い子に寄付を求められるので。)近寄ると、どうも様子が違う。
話を聞いてみると、彼らはシンガポール大学の学生で、プラナカン文化について勉強しているそうだ。
「どうしてこの地区の観光に来ようと思ったのか」とか「もしプラナカンの博物館ができたら、観に来るか」というような質問を受けた。
この文化の痕跡を残す運動でもしているのかもしれない。
シンガポールでは古いものがどんどん取り壊されて、建設ラッシュだし。
なかなか気持ちのよい若者たちでした。
一人の子は、片言の日本語で必死で話してくれた。

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記念撮影をして彼らと別れた。

カトンで有名なのがもうひとつ、ラクサである。
ココナツミルクベースのカレースープで食べる麺。なぜかカトンにはラクサの店が集中していて、しのぎを削っているそうな。
ある店に入って、席にすわり、店員さんが注文をとりに来るのを待つが、なかなか来ない。
声をかけても要領を得ない。
冷たい店員たちだなーと思いながら、よく見ていたら、店の外の屋台まで自分で注文をしに行かねばならないらしい。
注文したらすぐ持ってきてくれた。
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見かけより味はあっさりめ。
食後、プラナカンのアンティークショップなどのぞいて、カトンを後にした。


シティにまた戻り、ラッフルズホテルを見物して時間をつぶす。
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おっとと合流してレイ・ガーデンで夕食。
お店のお任せにしたら魚の胃袋の料理とか出てきてびっくりした。
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またまた北京ダック~♪
食後はまたラッフルズホテルのロングバーで締めくくったのでした。
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名物のシンガポールスリング